『クラウン』

沼の王の王冠はピカピカと光り、
そのローブはふっくらと体に巻かれ、
沼に訪れる、全ての人を魅了します。
黒が大好きな王様は、沼のほとりに黒い百合を植えました。
あの美しい姫が、いつか自分のもとへ迷い込むように。

淀んだ泥の隙間の、五色の踏み石をまたぎ、
小石を投げ込んで遊ぶと、
柔らかなウォータークラウンが浮かびます。

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